気まぐれ詩集No..1 【怪獣】

怪獣がいる
揺れる緑がそう見える
そんな記憶は朧気、駅のホームに立つ

あの怪獣はどこへ消えたのだろう?
答えなど、とうに解っているくせに
その葉脈をみどりの血液が囁く

(ここにいるよ!)

形骸化された記憶の中で、新しい血液をホームで見つける
それは紛れもなく怪獣
空っぽの血管をどす黒い血が轟く

あぁ、怪獣

あなただけは変わらないでほしい

そばにいてほしい

変遷する時代の中で、揉まれゆく私

取り残されたあなたと笑ってたい

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